オンライン英会話を1年続けても話せない?講師が200人を見て分かった止まる場所と抜け方

オンライン英会話を1年続けても話せない?講師が200人を見て分かった止まる場所と抜け方
  • 1年続けたのに話せた気がしない
  • 質問には答えられるが自分から話せない
  • 続けるかやめるか迷っている

「オンライン英会話を1年やったのに話せない」という相談は、講師をしていると受けない月がありません。

僕は英会話講師を10年やっていて、教えてきた生徒さんは200名以上。自分でもオンライン英会話を3社で500回以上受けてきました。

ケイト

「1年やったのに」って相談、講師側から見ても本当に多いのよね。
でも中身を聞くと、話せていない人ばかりじゃないの。

先に結論を書くと、1年で話せない人の多くは、英語力より「レッスン以外の時間」と「話せるの基準」でつまずいています。

どちらも今日から変えられるもので、この記事では相談されたときに僕が実際に聞いていることと、その答えの中身をそのまま書きます。

ササボー

「1年やったのに」って落ち込む前に、まず何をもって”話せない”って言うてるか。
そこから一緒に見よう。

📋この記事でわかること
  • 講師が「1年やっても話せない」と相談されて最初に聞くこと
  • 1年たっても止まる人がレッスン中にやっていること
  • へこんだ日に講師が生徒に言っていること
  • 2年目を同じ受け方で続けないための3つの手
この記事の執筆・監修
ササボー

✅ 英会話講師として200名以上を指導
✅ オンライン英会話3社で500レッスン以上受講
✅ TOEIC420点→815点
✅ Yahoo!ニュース掲載実績あり

ケイト

[この記事の英語監修]
ケイト(オーストラリア出身・ネイティブ講師)

目次

講師が「1年やっても話せない」と相談されて最初に聞くこと

講師が「1年やっても話せない」と相談されて最初に聞くこと

「話せない」の一言には、人によってまったく違う中身が入っています。

僕が相談されて最初にするのは原因探しではなく、その言葉を3つの質問で分けることです。

ケイト

「話せない」って言葉、生徒さんによって指してるものが違うのよね。
まずそこを聞かないと、答えが外れる。

聞き取れないのか言葉が出ないのかで答えが変わる

「”話せない”は、聞き取れないんですか?それとも言葉が出ないんですか?」

僕が最初に聞くのはこれで、答えによって、そのあとにやることが全部変わります。

聞き取れない人に必要なのは話す練習より聞く量で、言葉が出ない人に必要なのは聞く量より口に出す回数です。

ここを混ぜたまま1年続けると、どちらも中途半端に終わります。

「話せない」
の中身
レッスンで
起きていること
足りない
もの
聞き取れない質問が分からず
止まる
聞く量
言葉が出ない分かるのに
返せない
口に出す回数
自分から
話せない
質問には
答えられる
話題を出す
練習

相談に来る人の多くは、この3つのどれかを「話せない」とまとめていて、分けた瞬間にやることが1つに絞れます。

ササボー

「話せへん」やなくて「聞き取れへん」まで言えたら、もう半分解決してる。

一番多い答えは「レッスン以外は何もしていない」

次に聞くのが「レッスン以外で英語を口に出していますか?」で、一番多い答えが「何もしていない」です。

ここで1年の中身を数えてみると、毎日1回・25分を1年続けた人が話した時間は約152時間、週1回の人は52回で約22時間です。

週1回で1年続けた人は、毎日組の52日分しか話していません。1年やったつもりでも、量で見ると2ヵ月弱しか受けていないことになります。

ケイト

「1年」って聞くと長く感じるけど、22時間って1日分もないのよね。
それで話せるようになったら、逆にすごい。

週1回が悪いわけではなく、「1年」という期間の長さと口に出した時間が別物だ、という話です。この差に気づかないまま「1年やったのに」と落ち込む人が、本当に多い。

だから僕は、週1回の人には期間ではなく回数で自分を測ってもらいます。「1年やった」ではなく「52回受けた」と言い換えるだけで、落ち込み方が変わります。

用件が伝わっているならそれはもう話せている

最後に聞くのが「レッスンで、用件は伝わっていますか?」です。

「はい、なんとか」と答える人がほとんどで、それなら僕の基準ではもう話せています。

僕が生徒さんに伝えている基準は1つだけ、用件が伝わったらOK。文法が合っているか、きれいな発音か、長い文で言えたかは、基準に入れません。

この基準を持っていない人は、伸びたかどうかを測るものさしがないので、1年たっても「まだ話せない」と言い続けます。

ササボー

「なんとか伝わった」は”話せた”や。
そこを認めへんから、いつまでも話せへん気がする。

1年たっても同じ場所で止まる人がレッスン中にやっていること

1年たっても同じ場所で止まる人がレッスン中にやっていること

頻度も基準も問題ないのに止まっている人は、レッスンの中で3つのどれかをやっています。

どれも講師の側からは見えていて、本人には見えにくいものばかりです。

ケイト

これは生徒さんが悪いんじゃなくて、講師が気づいて直すべきことなの。
だから自分で気づけたら、それだけで一歩前。

講師が会話を成立させてくれているだけ

講師は会話を成立させるプロなので、生徒さんが短く答えても、次の質問で拾い、話が途切れないようにつなぎます。

これが1年続くと、会話は毎回成立しているのに、話しているのは講師のほう、という状態になります。

本人は「25分話した」と感じていますが、実際に口に出した文は数える程度。1年たって「なぜか伸びない」と感じる人の多くが、ここにいます。

ササボー

講師が上手いほど、自分が話してへんことに気づきにくい。
皮肉やけどな。

思い当たる人に試してほしい確かめ方が1つあります。レッスンの履歴を見て、自分の発言が1文で終わっている回数を数えてみてください。

半分を超えていたら、会話を作っているのは講師のほうです。

分かったふりのYesで流している

聞き取れなかったのに「Yes」と言って流すのは、講師をしていて一番よく見る動きです。

その場は乗り切れますが、講師側は「聞き取れた」と判断して次に進むので、分からなかった部分は直されないまま1年そこに残ります。

聞き返した回数が多い生徒さんほど伸びる。これは10年教えてきて変わらない事実で、聞き返しは失敗ではなく直してもらうための合図です。

ケイト

「Yes」で流された瞬間、講師は「伝わった」と思っちゃうの。
聞き返してくれたほうが、こっちは教えやすい。

「Sorry?」の一言で済むので、次のレッスンで1回だけ使ってみてください。1回使えた人は、2回目からは意識しなくても出るようになります。

レッスンの外で英語を口に出す時間がゼロ

先に書いたとおり、相談で一番多い答えがこれです。

僕が生徒さんに勧めているのは独り言で、今日あったことを英語で3文、声に出すだけです。相手はいらないし、間違えても誰も聞いていないので、恥ずかしさもありません。

場面独り言の例(3文)
I’m tired today.
I slept late.
I need coffee.
I had ramen for lunch.
It was good.
I ate too much.
I finished working at seven.
I’m going to watch a movie.
Then I’ll sleep.

中学英語で十分で、うまく言おうとしなくていい。レッスンは週に25分でも、独り言なら毎日できるのが大きいところです。

1年で話せる人と話せない人の差は、レッスンの回数より、レッスンの外で口を動かした時間で開きます。

ササボー

風呂で3文、寝る前に3文。
それだけで口を動かす日が、週1から週7になる。

1年やって話せないとへこむ日に講師が生徒に言っていること

1年やって話せないとへこむ日に講師が生徒に言っていること

1年やって伸びを感じないと、「向いていないのかも」「お金を無駄にした」とへこみます。

この相談は原因より先に気持ちの話になることが多いので、僕が生徒さんに実際に言っていることを3つ書きます。

ササボー

へこむんは真面目にやってた証拠や。
何もしてへん人はへこまへん。

1年前の自分と比べる材料を持っていない

「伸びていない」と言う生徒さんに、1年前の自分がどう話していたかを聞くと、ほとんどの人が覚えていません。

覚えていないものとは比べられないから伸びを感じられない、それだけのことが多いのです。

講師側から見ると、1年前は「Yes」「No」で終わっていた人が、今は理由まで言っているのに、本人だけがそれに気づいていません。

ケイト

講師は毎回メモを見てるから伸びが見えるけど、生徒さん自身には見えないのよね。
記録は自分のためのもの。

伸びは、記録がないと見えません。初回のメモでも録音でもなんでもよくて、1年前の自分を残しておくことが、へこんだ日の一番の薬になります。

日本語でも知らない言葉があるのと同じ

日本人は「英語が話せる」のハードルを、高く置きすぎています。

海外の人は「こんにちは」「ありがとう」が言えたら、自信を持って「日本語話せます」と言います。

日本人は英検準1級でも「まだ話せません」と言うので、基準の置き方がまったく違います。

ササボー

「こんにちは」だけで「日本語話せる」って言う外国人、あれが正解や。
ハードル下げたほうが、結局早く話せる。

日本人でも、読めない漢字やことわざ、四字熟語は誰にでもありますが、それで「日本語ができない」とは誰も言いません。

英語も同じで、知らない表現は、必要になったときに練習すればいい。先に全部そろえてから話そうとするから、1年たっても「まだ」が続きます。

やめる前に最初のレッスンノートを開く

やめるかどうかを決める前に、1つだけやってほしいのが、始めたころのノートか、初回に書いたメモを開くことです。

そこに書いてある文と、今レッスンで言えている文を並べてみてください。同じなら本当に止まっていますし、違うなら伸びているのに本人がそれを見落としているだけです。

ケイト

初回のメモを見て「こんなに言えなかったんだ」って笑う生徒さん、多いのよ。
その笑いが出たら、もう大丈夫。

記録が何もない人は、今日のレッスンを1つだけメモしてから決めても遅くありません。1年の判断を、材料ゼロでしないでください。

2年目を同じ受け方で続けないための3つの手

2年目を同じ受け方で続けないための3つの手

自分の止まっている場所が分かったら、2年目の受け方を変えます。変えるのは3つだけで、全部今週からできるものです。

ササボー

同じ受け方でもう1年やっても、同じ場所に戻ってくるだけや。
変えるんは受け方であって、才能やない。

講師を固定して前回の続きから入る

毎回違う講師だと、自己紹介と近況で前半が終わり、直された表現が次に引き継がれません。

固定できるサービスなら固定し、固定しにくいならお気に入りを3人決めて回す。これだけで前回の続きから始められて、25分の中身が変わります。

毎日受ける生徒と週1回の生徒で、講師の目にどう映るかは毎日と週1回で効果はどう変わるかの記事に書いています。

講師の質問を待たずに今日の話を3文で出す

講師に会話を作ってもらっている状態から抜けるには、こちらから先に話すのが一番早い。

レッスンが始まったら、講師の質問を待たずに「Today, I…」で今日の話を3文出します。独り言で言った文をそのまま使えば、準備はいりません。

ケイト

生徒さんが先に話し始めてくれると、こっちは質問を用意しなくていいの。
その分、直すほうに集中できる。

自分から話題を出した回数が、その日の「話した量」を決めます。講師はその3文を広げるのが仕事なので、あとは任せて大丈夫です。

週1回のまま2年目に入らない

量を変えないまま2年目に入ると、また52日分で1年が終わります。

週1回を毎日に近づけるなら、選ぶサービスで難しさが変わります。1回1〜25分で予約もいらないネイティブキャンプなら、5分の日を挟みながら「毎日」を続けやすい。

僕が毎日2回を半年続けられたのも、この仕組みがあったからです。今のサービスで週1回が限界なら、2年目は回数を増やせる場所に移るのが一番早い。

2年目は回数から変える

※7日間以内の解約で費用ゼロ

ササボー

週1のまま「1年やった」って言うのは、もうやめよ。
2年目は回数から変える。

サービス自体が合っているか迷う人は、3社比較の記事でDMM英会話・レアジョブ・ネイティブキャンプの違いを整理しています。

僕自身は1年目に「話せない」と感じなかった

僕自身は1年目に「話せない」と感じなかった

最後に僕自身の話をすると、オンライン英会話を始めて1年目に「話せない」と感じたことがありません。

英語力が高かったからではなく、基準の置き方が違ったからです。

基準が「用件が伝わればOK」だった

オンライン英会話を始めたころの僕は、簡単なコミュニケーションなら問題ないと感じていました。文法は崩れていたし長い文は言えなかったのに、そう感じていました。

それでも用件は伝わっているので、「話せている」と判断していました。

この基準があったから、1年目にへこむことがなかった。生徒さんに「用件が伝わったらOK」と伝えているのは、自分がそれで救われたからです。

ササボー

上手いかどうかやなくて、伝わったかどうか。
それだけ見とったら、1年目は乗り切れる。

壁が来たのは1年目ではなく量を増やしたあと

壁が来たのは基準の問題が消えたあとで、毎日2回を半年続けたとき、聞き取れているのに返事が短いままの自分に気づいたのです。

これは「話せない」ではなく「もっと話したい」の壁で、1年目の悩みとは別物なので、そこまで行ってから直せば間に合います。

ケイト

最初の壁と、量をこなしたあとの壁は別物なの。
1年目で、あとの壁の心配をしなくていい。

その半年の変化と、変わらなかった部分は、こちらの記事に書いています。

あわせて読みたい
ネイティブキャンプは受けまくれば話せる?1日2回を半年続けた講師の答え 受けまくれば話せるようになる? 毎日やっても伸びた気がしない 仕事があって受けまくれない ネイティブキャンプは回数無制限。だから「受けまくれば話せるようになるは...

1年続けても話せないときのよくある質問

1年続けても話せないときのよくある質問
オンライン英会話を1年続けたら、どんな効果がありますか?

週3回以上受けて、レッスンの外でも口を動かしていれば、講師の質問に理由までつけて返せるようになります。

ペラペラはこの先の話で、1年で求めるものではないと生徒さんにも伝えています。

1年で話せるようになるには、何を変えればいいですか?

講師を固定する、自分から今日の話を3文で出す、週1回をやめて回数を増やす。この3つで1年の中身が変わります。

加えてレッスンの外で独り言を3文、これが一番差がつく部分です。

全く話せないまま1年たちました。やめるべきですか?

決める前に、始めたころのメモと今のレッスンで言えている文を並べてください。本当に同じなら受け方を変える時期で、違うなら伸びが見えていないだけです。

まったく話せない段階からのサービスの選び方は、次の記事にまとめています。

オンライン英会話は全く話せなくても大丈夫|初レッスンで固まった僕が3社に絞った理由

どれくらいで話せるようになりますか?

「用件が伝わる」までなら、始めた月から起きます。

日本語を経由せずに話し出せるのは毎日30分で3ヵ月前後、週1回だと同じ段階まで1年以上というのが講師としての目安です。

2年続けても話せない場合はどうすればいいですか?

受け方が同じなら3年目も同じ場所に戻ります。講師の固定・自分から話す・回数の3つのうち、まだ変えていないものから手をつけてください。

回数を増やせないサービスにいるなら、サービスごと変えるほうが早いです。

話せない1年は基準とレッスンの外で決まる

話せない1年は基準とレッスンの外で決まる
この記事のまとめ
  • 「話せない」を、聞き取れない・言葉が出ない・自分から話せないに分ける
  • 週1回で1年は毎日組の52日分。「1年やった」より「52回受けた」で数える
  • 用件が伝わったらOK。読めない漢字があっても日本語はできる。足りない表現は出てきたときに覚える
  • 会話を作っているのが講師になっていないか、Yesで流していないか、独り言を3文やっているか
  • 2年目は講師の固定・自分から3文・回数の3つを変える
ササボー

1年やって「まだ」って思ってる時点で、もう十分続いてる。
あとは受け方と回数を変えるだけや。

7日間、回数を変えて受けてみる

※7日間以内の解約で費用ゼロ

サービスから選び直したい人は、全く話せない段階からの3社の違いをこちらで比べています。

あわせて読みたい
オンライン英会話は全く話せなくても大丈夫|初レッスンで固まった僕が3社に絞った理由  全く話せないのに始めていいのか 講師に呆れられそうで怖い 比較記事を見ても決められない 結論から言うと、全く話せない状態で始めても問題ありません。 むしろ話せる...

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

講師のほんね

出発前に、一度だけ話しておきませんか。

DMM英会話・レアジョブ・ネイティブキャンプを3社で500回受けた講師が、「向く人・向かない人」で比べました。3社とも7日間の無料体験があります。

全く話せない人向け|3社比較を見る

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次