- 1年続けたのに話せた気がしない
- 質問には答えられるが自分から話せない
- 続けるかやめるか迷っている
「オンライン英会話を1年やったのに話せない」という相談は、講師をしていると受けない月がありません。
僕は英会話講師を10年やっていて、教えてきた生徒さんは200名以上。自分でもオンライン英会話を3社で500回以上受けてきました。
ケイト「1年やったのに」って相談、講師側から見ても本当に多いのよね。
でも中身を聞くと、話せていない人ばかりじゃないの。
先に結論を書くと、1年で話せない人の多くは、英語力より「レッスン以外の時間」と「話せるの基準」でつまずいています。
どちらも今日から変えられるもので、この記事では相談されたときに僕が実際に聞いていることと、その答えの中身をそのまま書きます。



「1年やったのに」って落ち込む前に、まず何をもって”話せない”って言うてるか。
そこから一緒に見よう。
- 講師が「1年やっても話せない」と相談されて最初に聞くこと
- 1年たっても止まる人がレッスン中にやっていること
- へこんだ日に講師が生徒に言っていること
- 2年目を同じ受け方で続けないための3つの手
講師が「1年やっても話せない」と相談されて最初に聞くこと


「話せない」の一言には、人によってまったく違う中身が入っています。
僕が相談されて最初にするのは原因探しではなく、その言葉を3つの質問で分けることです。



「話せない」って言葉、生徒さんによって指してるものが違うのよね。
まずそこを聞かないと、答えが外れる。
聞き取れないのか言葉が出ないのかで答えが変わる
「”話せない”は、聞き取れないんですか?それとも言葉が出ないんですか?」
僕が最初に聞くのはこれで、答えによって、そのあとにやることが全部変わります。
聞き取れない人に必要なのは話す練習より聞く量で、言葉が出ない人に必要なのは聞く量より口に出す回数です。
ここを混ぜたまま1年続けると、どちらも中途半端に終わります。
| 「話せない」 の中身 | レッスンで 起きていること | 足りない もの |
|---|---|---|
| 聞き取れない | 質問が分からず 止まる | 聞く量 |
| 言葉が出ない | 分かるのに 返せない | 口に出す回数 |
| 自分から 話せない | 質問には 答えられる | 話題を出す 練習 |
相談に来る人の多くは、この3つのどれかを「話せない」とまとめていて、分けた瞬間にやることが1つに絞れます。



「話せへん」やなくて「聞き取れへん」まで言えたら、もう半分解決してる。
一番多い答えは「レッスン以外は何もしていない」
次に聞くのが「レッスン以外で英語を口に出していますか?」で、一番多い答えが「何もしていない」です。
ここで1年の中身を数えてみると、毎日1回・25分を1年続けた人が話した時間は約152時間、週1回の人は52回で約22時間です。
週1回で1年続けた人は、毎日組の52日分しか話していません。1年やったつもりでも、量で見ると2ヵ月弱しか受けていないことになります。



「1年」って聞くと長く感じるけど、22時間って1日分もないのよね。
それで話せるようになったら、逆にすごい。
週1回が悪いわけではなく、「1年」という期間の長さと口に出した時間が別物だ、という話です。この差に気づかないまま「1年やったのに」と落ち込む人が、本当に多い。
だから僕は、週1回の人には期間ではなく回数で自分を測ってもらいます。「1年やった」ではなく「52回受けた」と言い換えるだけで、落ち込み方が変わります。
用件が伝わっているならそれはもう話せている
最後に聞くのが「レッスンで、用件は伝わっていますか?」です。
「はい、なんとか」と答える人がほとんどで、それなら僕の基準ではもう話せています。
僕が生徒さんに伝えている基準は1つだけ、用件が伝わったらOK。文法が合っているか、きれいな発音か、長い文で言えたかは、基準に入れません。
この基準を持っていない人は、伸びたかどうかを測るものさしがないので、1年たっても「まだ話せない」と言い続けます。



「なんとか伝わった」は”話せた”や。
そこを認めへんから、いつまでも話せへん気がする。
1年たっても同じ場所で止まる人がレッスン中にやっていること


頻度も基準も問題ないのに止まっている人は、レッスンの中で3つのどれかをやっています。
どれも講師の側からは見えていて、本人には見えにくいものばかりです。



これは生徒さんが悪いんじゃなくて、講師が気づいて直すべきことなの。
だから自分で気づけたら、それだけで一歩前。
講師が会話を成立させてくれているだけ
講師は会話を成立させるプロなので、生徒さんが短く答えても、次の質問で拾い、話が途切れないようにつなぎます。
これが1年続くと、会話は毎回成立しているのに、話しているのは講師のほう、という状態になります。
本人は「25分話した」と感じていますが、実際に口に出した文は数える程度。1年たって「なぜか伸びない」と感じる人の多くが、ここにいます。



講師が上手いほど、自分が話してへんことに気づきにくい。
皮肉やけどな。
思い当たる人に試してほしい確かめ方が1つあります。レッスンの履歴を見て、自分の発言が1文で終わっている回数を数えてみてください。
半分を超えていたら、会話を作っているのは講師のほうです。
分かったふりのYesで流している
聞き取れなかったのに「Yes」と言って流すのは、講師をしていて一番よく見る動きです。
その場は乗り切れますが、講師側は「聞き取れた」と判断して次に進むので、分からなかった部分は直されないまま1年そこに残ります。
聞き返した回数が多い生徒さんほど伸びる。これは10年教えてきて変わらない事実で、聞き返しは失敗ではなく直してもらうための合図です。



「Yes」で流された瞬間、講師は「伝わった」と思っちゃうの。
聞き返してくれたほうが、こっちは教えやすい。
「Sorry?」の一言で済むので、次のレッスンで1回だけ使ってみてください。1回使えた人は、2回目からは意識しなくても出るようになります。
レッスンの外で英語を口に出す時間がゼロ
先に書いたとおり、相談で一番多い答えがこれです。
僕が生徒さんに勧めているのは独り言で、今日あったことを英語で3文、声に出すだけです。相手はいらないし、間違えても誰も聞いていないので、恥ずかしさもありません。
| 場面 | 独り言の例(3文) |
|---|---|
| 朝 | I’m tired today. I slept late. I need coffee. |
| 昼 | I had ramen for lunch. It was good. I ate too much. |
| 夜 | I finished working at seven. I’m going to watch a movie. Then I’ll sleep. |
中学英語で十分で、うまく言おうとしなくていい。レッスンは週に25分でも、独り言なら毎日できるのが大きいところです。
1年で話せる人と話せない人の差は、レッスンの回数より、レッスンの外で口を動かした時間で開きます。



風呂で3文、寝る前に3文。
それだけで口を動かす日が、週1から週7になる。
1年やって話せないとへこむ日に講師が生徒に言っていること


1年やって伸びを感じないと、「向いていないのかも」「お金を無駄にした」とへこみます。
この相談は原因より先に気持ちの話になることが多いので、僕が生徒さんに実際に言っていることを3つ書きます。



へこむんは真面目にやってた証拠や。
何もしてへん人はへこまへん。
1年前の自分と比べる材料を持っていない
「伸びていない」と言う生徒さんに、1年前の自分がどう話していたかを聞くと、ほとんどの人が覚えていません。
覚えていないものとは比べられないから伸びを感じられない、それだけのことが多いのです。
講師側から見ると、1年前は「Yes」「No」で終わっていた人が、今は理由まで言っているのに、本人だけがそれに気づいていません。



講師は毎回メモを見てるから伸びが見えるけど、生徒さん自身には見えないのよね。
記録は自分のためのもの。
伸びは、記録がないと見えません。初回のメモでも録音でもなんでもよくて、1年前の自分を残しておくことが、へこんだ日の一番の薬になります。
日本語でも知らない言葉があるのと同じ
日本人は「英語が話せる」のハードルを、高く置きすぎています。
海外の人は「こんにちは」「ありがとう」が言えたら、自信を持って「日本語話せます」と言います。
日本人は英検準1級でも「まだ話せません」と言うので、基準の置き方がまったく違います。



「こんにちは」だけで「日本語話せる」って言う外国人、あれが正解や。
ハードル下げたほうが、結局早く話せる。
日本人でも、読めない漢字やことわざ、四字熟語は誰にでもありますが、それで「日本語ができない」とは誰も言いません。
英語も同じで、知らない表現は、必要になったときに練習すればいい。先に全部そろえてから話そうとするから、1年たっても「まだ」が続きます。
やめる前に最初のレッスンノートを開く
やめるかどうかを決める前に、1つだけやってほしいのが、始めたころのノートか、初回に書いたメモを開くことです。
そこに書いてある文と、今レッスンで言えている文を並べてみてください。同じなら本当に止まっていますし、違うなら伸びているのに本人がそれを見落としているだけです。



初回のメモを見て「こんなに言えなかったんだ」って笑う生徒さん、多いのよ。
その笑いが出たら、もう大丈夫。
記録が何もない人は、今日のレッスンを1つだけメモしてから決めても遅くありません。1年の判断を、材料ゼロでしないでください。
2年目を同じ受け方で続けないための3つの手


自分の止まっている場所が分かったら、2年目の受け方を変えます。変えるのは3つだけで、全部今週からできるものです。



同じ受け方でもう1年やっても、同じ場所に戻ってくるだけや。
変えるんは受け方であって、才能やない。
講師を固定して前回の続きから入る
毎回違う講師だと、自己紹介と近況で前半が終わり、直された表現が次に引き継がれません。
固定できるサービスなら固定し、固定しにくいならお気に入りを3人決めて回す。これだけで前回の続きから始められて、25分の中身が変わります。
毎日受ける生徒と週1回の生徒で、講師の目にどう映るかは毎日と週1回で効果はどう変わるかの記事に書いています。
講師の質問を待たずに今日の話を3文で出す
講師に会話を作ってもらっている状態から抜けるには、こちらから先に話すのが一番早い。
レッスンが始まったら、講師の質問を待たずに「Today, I…」で今日の話を3文出します。独り言で言った文をそのまま使えば、準備はいりません。



生徒さんが先に話し始めてくれると、こっちは質問を用意しなくていいの。
その分、直すほうに集中できる。
自分から話題を出した回数が、その日の「話した量」を決めます。講師はその3文を広げるのが仕事なので、あとは任せて大丈夫です。
週1回のまま2年目に入らない
量を変えないまま2年目に入ると、また52日分で1年が終わります。
週1回を毎日に近づけるなら、選ぶサービスで難しさが変わります。1回1〜25分で予約もいらないネイティブキャンプなら、5分の日を挟みながら「毎日」を続けやすい。
僕が毎日2回を半年続けられたのも、この仕組みがあったからです。今のサービスで週1回が限界なら、2年目は回数を増やせる場所に移るのが一番早い。
\2年目は回数から変える/
※7日間以内の解約で費用ゼロ



週1のまま「1年やった」って言うのは、もうやめよ。
2年目は回数から変える。
サービス自体が合っているか迷う人は、3社比較の記事でDMM英会話・レアジョブ・ネイティブキャンプの違いを整理しています。
僕自身は1年目に「話せない」と感じなかった


最後に僕自身の話をすると、オンライン英会話を始めて1年目に「話せない」と感じたことがありません。
英語力が高かったからではなく、基準の置き方が違ったからです。
基準が「用件が伝わればOK」だった
オンライン英会話を始めたころの僕は、簡単なコミュニケーションなら問題ないと感じていました。文法は崩れていたし長い文は言えなかったのに、そう感じていました。
それでも用件は伝わっているので、「話せている」と判断していました。
この基準があったから、1年目にへこむことがなかった。生徒さんに「用件が伝わったらOK」と伝えているのは、自分がそれで救われたからです。



上手いかどうかやなくて、伝わったかどうか。
それだけ見とったら、1年目は乗り切れる。
壁が来たのは1年目ではなく量を増やしたあと
壁が来たのは基準の問題が消えたあとで、毎日2回を半年続けたとき、聞き取れているのに返事が短いままの自分に気づいたのです。
これは「話せない」ではなく「もっと話したい」の壁で、1年目の悩みとは別物なので、そこまで行ってから直せば間に合います。



最初の壁と、量をこなしたあとの壁は別物なの。
1年目で、あとの壁の心配をしなくていい。
その半年の変化と、変わらなかった部分は、こちらの記事に書いています。


1年続けても話せないときのよくある質問


話せない1年は基準とレッスンの外で決まる


- 「話せない」を、聞き取れない・言葉が出ない・自分から話せないに分ける
- 週1回で1年は毎日組の52日分。「1年やった」より「52回受けた」で数える
- 用件が伝わったらOK。読めない漢字があっても日本語はできる。足りない表現は出てきたときに覚える
- 会話を作っているのが講師になっていないか、Yesで流していないか、独り言を3文やっているか
- 2年目は講師の固定・自分から3文・回数の3つを変える



1年やって「まだ」って思ってる時点で、もう十分続いてる。
あとは受け方と回数を変えるだけや。
\7日間、回数を変えて受けてみる/
※7日間以内の解約で費用ゼロ
サービスから選び直したい人は、全く話せない段階からの3社の違いをこちらで比べています。







コメント